2011年7月7日木曜日

めちゃコワ!最凶怪談

書名:めちゃコワ!最凶怪談
著者名:新井リュウジ・藤咲あゆな編
出版社:集英社みらい文庫
好きな場所:それなら、不公平にはならなくない?
所在ページ:40
ひとこと:みらい文庫ってできるんですよ、と黄色いチラシを拝見してうかがったのが去年の9月、今年の3月に創刊で、それから毎月初めに何冊かづつ発刊されています。私も参加させていただいた「坊っちゃん」が5月でついこのまえと思ったのに、もう三十冊以上。すごいですねー。編集のみなさん毎月、毎月お忙しいと思います。

なのに、編集部の見学までできちゃうそうで http://miraibunko.jp/common/images/img_kengaku.gif
いいなー、小学生。PTAなら班活動で見学を企画すると喜ばれるとこだったのにな、もう大きくなってて残念。

今月は夏休み前だから「怪談」それも「最凶」の怪談がでています。8編のアンソロジーで、こわさはもちろんのこと、作者の方の幅広さがすごい特徴です。テレビやゲームの脚本、SFやミステリー、少女向け文庫など、普段書いておられるものがいろいろ、視点もいろいろで、まあこれは面白いはずだわと思いました。(さすが人気の方ばかり、目からうろこで、勉強させていただきました)

引用はその中のお一人、友乃雪さんの「ゾロ目の呪い」です。筋はネタバレなので言いませんが、こんなふうに公平を期するために、なにかがダブルで進行するという、アイデアのおもしろさとどんでんがえし。すごいな! 友乃さんは、福島正美記念SF童話賞の大賞受賞者でいらして、推理物もお書きになる方だけに、さすがよく練れてるなあと感心するばかり……。

友乃さんがいつもツィッターで披露されている日常のひとこまでは、甥御さんたちをだましては、「やったなー」と電話がかかってくるのですが、その小さい子のセリフのおもしろさ、友乃さんの観察眼には感心するばかりです。お名前は乙女っぽいのですが、若いイケメンといううわさがあるのですけど(お目にかかったことはありません)子ども心のよくわかったユーモアのある方であることにはまちがいありません。