2011年3月28日月曜日

ひみつのゆびきりげんまん

書名:ひみつのゆびきりげんまん
著者名:高橋秀雄
出版社:文研出版
好きな場所:うまい。しななくてよかった。
所在ページ:51
ひとこと:「父ちゃん」シリーズで、昭和の中ごろ栃木県は日光の近く今市のやぶ坂のとっつきに住む少年が、貧乏で貧乏で、親の仕事のあるなしに、家のお金のゆくえに、一喜一憂しながらも、生き生きとすごしているようすを描いて2009年に日本児童文学者協会賞をとられた高橋秀雄さんが、はじめて小学校低学年むけの本を書かれました。
 やっぱり少年が主人公ですが、舞台は現代。おかあさんとのやりとりが、おもしろい。引用の場所は、ずっとたべないでしんでやる、と思っていた少年がスパゲティを食べたところです。
 そうだよね、人生ってそうだよね、っていいたくなるような。
 決してかわいくもいい子でもない普通の子が生き生きとしていて、さすが高橋さん(季節風の先輩なので。季節風では先生と呼んではいけないことになっているのです)でいらっしゃいます。脱帽。