2010年12月9日木曜日

きらきら宝石箱5 すてきな恋がいっぱい5つのお話

書名:きらきら宝石箱5 すてきな恋がいっぱい5つのお話
著者名:日本児童文学者協会編
出版社:文渓堂
引用:茶色い縦縞の着物にたすきをかけ、すそはおはしょりをしています。(「勾玉ミラクル」)
所在ページ:88
ひとこと:おおぎやなぎちかさんの「勾玉ミラクル」です。
おおぎやなぎさんは、児童文学ファンタジー大賞で一席をとられたほどの方ですが、実はファンタジーだけでなく幼年物もお上手で、母の友の一日一話には何度も掲載されておられます。でも実は季節風の先輩でリアリズムの筆も冴えておられます。しかしそれだけではなく、大人の小説でも賞をとられていて、でも実は実は俳句の先生、教室で教えておられて、私もひそかに(?)習いに行ってるのです。習ってみてはじめて、俳句と小説、そうかこうリンクしているのかと、うなずくことたくさんで、昔の人の小説を読んでもなるほどこういう光景を書いているのかと思うことが多くなりました。今まで読み飛ばしていたんだなあと。

さてそんなふうに文章のそこここに、日本の伝統文化の背景と余韻の感じられるおおぎやなぎさんの「勾玉ミラクル」ですが、出てくる着物にたすきがけ、すそはおはしょりのこの子。お祭りに行ったカレンの前に現れます。カレン本当は……のはずだったのですが、さて、どうなるでしょう。絵もぴったりで、すてきです。

帯によると「きらきら宝石箱」シリーズは五巻、これでぜんぶそろったんですね。統一されたストライプにあんびるやすこさんの表紙で、ずらっと並ぶといろんな色が宝石のようです。このすてきな恋がいっぱいは赤のストライプ。

1 プリンセスがいっぱい5つのお話
2 夢とあこがれがいっぱい5つのお話
3 魔女がいっぱい5つのお話
4 かわいいペットがいっぱい5つのお話
5 すてきな恋がいっぱい5つのお話

おまけ:拙作「前世うらない」を1のプリンセスにのせていただいています。