春らしい色で、すてきです。
近未来を舞台にした中学年むけのお話です。
愛は、四年生のはじめに転校してきました。お友だちもできて、毎日学校にいっしょに通っていますが。でも、愛のことを変だという子もいて……。
技術が進み、AIやロボットが、人間の知性を超える時(シンギュラリティ)は来るのか、超えられたとき人間はどうなるのか、人間に限りなくロボットが近くなってくると、その過程で機械には感じなかった気持ち悪さを感じる「ぶきみの谷」というものがやってくるが、そのとき人間側の嫌悪感をどう扱うべきか、などなど様々な問題が起きることが予想されています。
でも、そもそもAIはどうやって思考しているのかといえば、人間の創造の積み重ねを取り込んでいるだけ、ともいえ、恐れるに足らず、それよりはそのAIやロボットを人間がどう扱うかのほうがよほど問題だという考えもあります。
これからの子どもたちは、そういう社会のまっただなかに生きていくわけで、興味がないではすまないことになりましょう。
AIやロボットを考えることは、とりもなおさず人間を考えることなのだ、ということを心において、よりよい時代をつくってほしいと思い、この物語を書きました。
どうかお読みいただければ、幸いです。