著者名：橋長あこ
出版社：文研出版
好きな場所：「さくらさんがやっていることは、カラフルな手書き版の教科書をもう一つ作っているだけです。これほどむだなことはありません」
「ひどいよ。あたしのノートは綺麗だって有名で、玲央や卓球部のみんなも借りたがるほどなんだよ？ 帆乃香さん以外はみーんな褒めてくれるし、あたしの特技だもん」
所在ページ：p104
ひとこと：中学2年生のさくらは、あるきっかけから、偏差値72の常桜女子高校をめざすことになる。頼りは薬剤師の帆乃香さん。ビシバシと厳しい指導が始まる。でも帆乃香さんにはなにか事情がありそうで、そしてさくらの成績はなかなか上がらない。さてどうなる？
どきどきしますが、これを読む中学生はそれだけでなく引用のように、勉強に大事なTIPSにも惹かれることでしょう。ほんとノートきれいなときって、勉強できたためしがなかった。何書いたかわかんないようなときのほうができたよね。でも数学は上下幅を取って、きちんと書いた方がよかった。まったくそのとおりです。受験生、がんばって！
橋長さんは本作がデビューです。おめでとうございます。
