2019年7月24日水曜日

「最強戦国武将伝 豊臣秀吉」(国土社)の見本が来ました

『最強戦国武将伝 豊臣秀吉』(国土社)の見本がきました。

挿絵は漫画家の稀沢留美さんです。

小学校中学年向けの図書館本で、まだ歴史を習っていないお子さんにもわかるよう、挿絵を多用し(カラーも)、文字を大きくして、エピソード中心の物語に仕立てています。


人物にはいろいろな面があるので、もちろんダークの面も、当時はよかったけど今から考えるとそれってどうかという面もあるわけですけれど、それはそれとして、このお話はまずわかりやすく歴史に親しんでもらうことを念頭に、秀吉がどうやって信長の家来になり、どうやって戦の中を生き抜いていったかに焦点をあてています。

これをやりながらいろいろ調べ、この人がこうしたのはなぜかと考えながら、強く思ったのは、秀吉は非常にロジスティックス(物流・兵站)に長けた人であったのだなあということです。もちろん、そこは難しい言葉を使わずに、中学年でもなんとなく感じていただけるようにしました。

それから、やはり大阪では、うちの舅もそうでしたが、なんといっても太閤さん(たいこうはん)といえば、大阪をつくった人として尊敬されているわけで、そのあたりも落とさずに描きたかったです。

ねねとの関係は、秀吉の出自からしてとても自然だと思いましたし、信長の直筆(とおぼしき)天下布武の印のある、ねねあての感動的な手紙を読むと、よけいにこの三人が人間らしく感じられることも描きたかったです。そのねねを稀沢さんがとても魅力的に描いてくださって、うれしかったです。

この国土社の「最強戦国武将伝」シリーズは、織田信長が小沢章友さんで既刊、私の豊臣秀吉が続き、近々徳川家康が仲野ワタリさんで出て、三巻となる予定だそうです。