2019年2月20日水曜日

「つくられた心」佐藤まどか

書名:つくられた心
著者名:佐藤まどか
出版社:ポプラ社
好きな場所:おちつけ、ミカ。やっぱり鈴奈ちゃんの両親は役者だった。でも、さっき鈴奈ちゃんはちがうといった。なぜウソをつくんだろう?
所在ページ:p145
ひとこと:『一〇五度』や「スーパーキッズ」シリーズで大評判、学園ものに人気のある佐藤まどかさんの新刊は、近未来SF学園ものです。
 理想教育モデル校に、抽選をくぐりぬけて入れた六年生の小野ミカ。ロッカーに生体認証を使うなど先進的な技術がフルに投入された学校ですが、その一番の目玉は、ガードロイドという名称のアンドロイドを、クラスに配置するということでした。生徒の目から見たものとして、クラスに起きたすべてが報告され、いじめもカンニングもパワハラもセクハラもないというのです。アンドロイドがだれだかはだれにもわからず、それを探り出そうとすること自体が禁止されているのですが……。
 しかし、それは知りたいと思うのが人情です。お互いがお互いを、アンドロイドではないかと疑いながら過ごすようになりますが……いったいアンドロイドはだれ?



 監視社会というのはこういうものだなあと思う記述がたくさんあります。今はもうほとんどその時代。怒りに任せてとんでもないことを言えば、だれかが録音録画しています。最初に携帯に写メがついたときは、アー便利ということしか思いつかなかったのですが、こんなふうに使われるとは思わなかった。
 監視カメラには抵抗のあった人たちも、やっぱりテロや犯罪の予防になると思えば使わざるを得ず、ドライブレコーダーや各家庭の監視カメラの設置を警察が奨励しています。
 アンドロイドもきっとそうなりますね。
 近未来のちょっとぞっとする設定です。
 表紙の画家さんは、工業デザイナーさんでもあるまどかさんが、ご自分で選ばれた方だとか。読んでからこの表紙や裏表紙を改めてみると、目にぎょっとします。すばらしいチョイスです。

 そうそう、私の次の本『ポーン・ロボット』(偕成社)にはやっぱりロボットが出てきます。私のは兵器として使用されるロボットです。こちらもどうぞよろしくお願いします。本屋さんにいっしょに並んでたらうれしいな~~