2018年2月17日土曜日

「赤毛のアン」宮下恵茉編訳

書名:赤毛のアン
著者名:L.M.モンゴメリ・作 宮下恵茉・編訳
出版社:KADOKAWA
好きな場所:「だれも、この子をいらないなんて言ってないよ!」
 気がつくと、マリラはそう口に出していました。
「ただ、どういったいきちがいがあったのかを聞きにきただけさ。悪いが、この子は連れて帰るよ」
所在ページ:p31
ひとこと:「百年後も読まれる名作」シリーズの題7巻目『赤毛のアン』の編訳を、このたび、いくつもの児童文庫に重版を重ねるシリーズを持つ、ヒットメーカー宮下恵茉さんがなさいました。



『赤毛のアン』は私も大好きなお話で、自分の子どものころの図書貸し出しカードには何度も出て来ます。家には少年少女世界の名作文学があって、その中には『赤毛のアン』もあったにもかかわらず何度も借りています。さらにシリーズの続きも借り、そのうち飽き足りなくなって、中学生になっては省略なしの大人向けの文庫も読み、シリーズの文庫も読み、「エミリー」シリーズも読み、アンよりちょっと影のあるエミリーのファンになり、さらにもう少し古いジェイン・オースティンという作家にたどり着いたのでした。
 百年後も読まれる名作ということですが、まさしくアンはその名作だと思います。

 宮下さんも「もしもこのお話を読んでおもしろい! と思ってくれたなら、今度はぜひ完訳版(原作そのままの物語)を読んでみてくださいね。」と書かれていますが、これをきっかけに、どんどん世界を広げてゆかれる方が増えますように。