2017年10月26日木曜日

あぐり☆サイエンスクラブ 秋と冬、その先に

書名:あぐり☆サイエンスクラブ 秋と冬、その先に
著者名:堀米薫
出版社:新日本出版社
好きな場所:まるで段ボールの断面のようでしょう? この形が、牛の胃の中で、草を分解する微生物のすみかになるのよ。ついでに、わらにたくさんふくまれる納豆菌が、牛のおなかの調子まで整えてくれるわけ。
所在ページ:p92


あぐり先生のさそいで、田んぼに通い始めた学、奈々、雄成の三人。勉強には何の役にも立たないと思われている「田んぼクラブ」だけれど、楽しくてしょうがなく、性格まで教室にいるときと違ってしまいます。田んぼはサイエンスというあぐり先生は、引用のようにとんでもなく難しいことを田んぼの作業や料理のときにも教えてくれるのです。そして、ついに秋の収穫と、三人の勉強の収穫の日も来て。

シリーズ三巻の大団円が圧巻です。田んぼの一年がリアルに描かれ、勉強というのは、本で読んだり机の上でしたりするだけではないのだ、ということがよくわかります。もちろん、農業はサイエンスということも。

堀米さんお疲れ様でした。農業を農家をそして伝統と人と人のかかわりのすばらしさをこれからも描かれてください。