書名:さんぼんぼうってなんだろな
著者名:高橋秀雄
出版社:鈴木出版
好きな場所:なにもたべられないなつみがしんぱいです
所在ページ:P1
ひとこと:リアリズムの雄、お手本の高橋秀雄さんが、「こどものくに ひまわり版 6月号」に幼年もののリアリズムをお書きになりました。
いもうとのなつみが熱を出して寝ています。なにか食べたいのと聞くと、さんぼんぼうと答えます。なんとか、さんぼんぼうを食べさしてやりたい。そんな気持ちでいっしょうけんめいに動き始める主人公でしたが……。
さすが、季節風の事務局長、いっしょうけんめいの女の子をお書きになったら、ほんとうに参りましたと申しあげるしかない高橋さんです。私が好きなのはこうもり傘がほしいばっかりにお祭りで踊る女の子の話なんですが、この子も同じぐらいいっしょうけんめいで好きです。一行に要約できるようなエピソードなのに、ちゃんと読ませる。いっしょうけんめいが伝わってくる。脱帽です。勉強させていただきました。ハードカバーになると良いな。