2017年2月6日月曜日

ノンフィクション『福島の花さかじいさん』が出ます

ノンフィクション『福島の花さかじいさん~阿部一郎 開墾した山を花見山公園に~』が佼成出版社から出版されます。福島市にある花見山公園は桃源郷とも呼ばれ、シーズンには二、三十万人もが訪れる花の名所ですが、実は花卉農家の花木の畑です。これを作り上げ、無料開放している阿部家の三代のお話を書きました。どうぞよろしくお願いします。

故・阿部一郎さんにインタビューさせていただいたのは、2012年の夏でした。子どものころのこと、戦争中のこと、花見山開墾のご苦労、なぜ無料開放されているのか、などを聞かせていただきました。その後、本にすることができないでいるうちに、阿部一郎さんも亡くなり、何か申し訳ない気持ちでした。
でもその後幸いなことに、本にしてくださる出版社がみつかり、阿部家に取材もでき、資料も貸していただいて、また花案内人というボランティアの方々やその他たくさんの方々のご協力を得られたおかげで、花見山白書ともいえるぐらいの充実した本になったと思います。どうぞ、花見山を知らなかった方は知るために、知っていたよという方もそうそうそうだったよね、と確認していただくために、読んでください!

なお阿部家が無料開放されておられるお気持ちを尊重して、今回、この本につきましては著者分の印税を全額、東日本大震災被災者及び花見山環境整備(*)のために寄付させていただきます。(*花見山公園自体のためではなく、近辺の交通整理などのためです)