2016年9月11日日曜日

「釣りに行こう」高橋秀雄

書名:釣りに行こう
著者名:高橋秀雄
出版社:文研出版
好きな場所:頭に浮かんだのは、じいちゃん。いつもいばっているし、怖いからあまり近くに寄らないけど、こづかいだけはくれる。いつだって期待していないときにくれる。春休みに入ったときとか、五月の連休の真ん中の日などに。
所在ページ:P14
ひとこと:季節風の事務局長、高橋秀雄さんの新作です。題名のとおり釣りのお話。高橋さんは釣りの大好きな方で、いつでも頭の半分には釣りのことがあるのではないかと思うぐらいです。あとの半分は児童文学。なので、この本は高橋さんそのもの、という感じがします。
 引用のおじいちゃんは、ほんと高橋さんみたい。いえ、怖くないですけど、あ、怒ったら怖いかな? まだ私はラッキーなことに怒られたことはありませんが(森川さんのほうが怒ったら怖いと言われそうだ 笑)。
 このおじいちゃん、いばっているとお孫さんには言われていますが、ちゃんとボランティアもされていて学童クラブでサンタクロースの役をしたりする方。腰の悪い釣り好きな野沢さんを背負って釣りにつれて行ったりします。そんないい人のところも高橋さんそっくりです。

 主人公の佑太は、いとこの亮太さんといっしょに釣りに行ったことをきっかけに、なんとか釣りをしようと考えます。釣りにはわからないこともあるし、いろいろお金もかかるし……というわけで友だちのテツを巻き込んだり、ついにはじいちゃんを引っ張り出します。じいちゃんは、釣り仲間の野沢さんがけがして行けなくなるまでは、釣りをしていたのですが、最近はやっていません。でも佑太に刺激されて、釣具屋に行き、竿を買ってくれるのでした。そして、クラスで美人のまゆみちゃんも行きたいと言うことになり……。

 ほんと、男子も女子も、これを読んだら、釣りに行きたくなることと思います。でも川には禁漁期間もあるんだよね。読んだ子はそれもちゃんとわかります(笑)