2016年7月20日水曜日

季節風127号に『妖怪製造機』の書評が


季節風127号にあだちわかなさんが、私の『妖怪製造機』(毎日新聞出版)の書評を書いてくださっています。「問題行動を起こす妖怪に、読者と同じ小学生の登場人物が、とまどったり、解決方法を考えたりするので、読みながら、一緒にとまどったり考えたりすることができるのです。気が付くと、読者の自分が本の中に生きているような気分になります」と書いてくださっています。あだちわかなさんは、小学校図書館にお勤めで、小学六年生の子どもさんが、私の「アサギをよぶ声」シリーズから、この作者さんの本はない?と問い合わせてくださったことなども書いてくださっています。うれしいです。ありがとうございます!! 本当にこの本は、私が子どもさんがたに、登場人物と同じようにこんなことが起きたらどうする?と考えていただきたくて書いた本です。問題が明らかで、解決も明らかな本のほうが、ひょっとしてわかりやすいし、勧めやすいかもしれませんが、大事なことは結論ではなく「考えること」。私はそれを大事にしたいと思っていますが、あだちさんはまさにそこをとらえてくださって、ありがたいと思います。