2016年2月13日土曜日

『一週間後にオレをふってください』(偕成社)

書名:一週間後にオレをふってください
著者名:日本児童文学者協会
出版社:偕成社
好きな場所:「へえー、毎日同じ夢ねえ。なんかあんじゃね?」
といってきた。
「そう思う?」
「しらべてみたらいいじゃん。都市伝説みたいなのがあるかもよ」
所在ページ:p14
ひとこと:日本児童文学者協会が公募と依頼の両方で編纂されている「タイムストーリー」シリーズの第二期の発刊が始まりました。
 五分間、一時間、一日間、三日間、一週間をキーワードにした短編集という、珍しい切り口の五巻組です。
 これは一週間のお話のアンソロジーです。
 
「七日夢」おおぎやなぎちか
「水時計」にしがきようこ
「一週間後にオレをふってください」大野幸枝
「さびしい月読」奥山景布子
「才能開花カリキュラム」太田忠司

の五編からなるもので、引用は、公募でたくさんの応募者の中からみごと選ばれたおおぎやなぎちかさんの「七日夢」です。
主人公のおれ、つまり六年生の境大介は、この六日間、同じ夢ばかり見ています。ちょっと思い当たるふしはあるのですが、それにしても、続けてまったく同じ夢とは気持ちわるい。
友達に相談すると、こんなことを言われたのです。おれは、言われた通りに調べてみますが……。

さあ、どうなるのでしょう。
キーワードは同じでも、内容は、リアリズムあり、SFあり、ホラーあり、歴史ものありというわけで、どんなお話が出てくるのか、ほんとうにわくわくします。

私も第一期の『一週間の物語』に「この世は夢」というお話を載せていただきました。とっても面白いお話ばかりのシリーズです。全部刊行されると十冊です、どうぞ、全巻読破、されてみてください!!