書名:
扉をあけるとⅡ アアジャボワ すてきなじゅもん
著者名:
紙ひこうき
出版社:
銀の鈴社
好きな場所:
あとだしするなら負けなけりゃいかん。ジャンケンはな、そういうもんだ。人の心を、平和にするためにあるんだぞ
所在ページ:
P40
ひとこと:日本児童文芸家協会の所属サークルである同人「紙ひこうき」のかたがたが出版された二冊目のアンソロジーです。
一冊目は同人誌10号記念として、2011年に出版されました。
これはその後三年間、練りに練られて出版されたものです。あとがきによれば「その間、パイロット、乗務員の交代も」あったそうです。同人誌を発行するのもご苦労ですが、出版となるとまたさらに大変なこともおありだったと思います。でもこうやって本の形にされるとなれば、そのためにいろいろな方にアドバイスを受けることもできるでしょうし、たとえば図書館などに置いてもらえる可能性もあるでしょうし、同人の方向として模索されていてすばらしいと思います。
引用はかとうけいこさんの「ジャンケンポン仮面、ケンザン!」からです。主人公のマルオはカードがほしいばかりにじゃんけんのあとだしをしてしまいますが、それが相手にわかって大変なことに。そんなマルオを助けてくれたのは、おじいちゃんでした……。
ほかに「あ。消えた……」児島まみ、「あっぱれ、小松!」橋本たかね、「ぼくのみみー時空をこえて」大川純世、「私は梅ちゃん―別れの日がやってきた」すずきたかこ
の計5編が収録されています。