著者名:ジョナサン・トーリンス
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ひとこと:
ずいぶん昔ですが、私はオペレッタ普及委員会というサイトをもっていて、オペレッタのあらすじなどをのせていました。今でもアクセス解析をすると、「小鳥売り」とか「メリーウィドウ」「こうもり」などの有名オペレッタのあらすじのアクセスがけっこうあります。
その理由はわかっています。この三曲はブラスバンドのオムニバス曲に編曲されて、ブラスバンドの全国大会に使われているのです。それで、ブラスバンドの大会が近付くと、高校生(?)のみなさんが、この曲はいったいどんな場面で使われているのだろうと思って「小鳥売り あらすじ」などと、検索をかけてきて、私のサイトにヒットするというわけです。
このあらすじはともかく、わたしは当時けっこうひまだったので(今も?)、このサイトでなにかしたいと考えて、オペレッタとオペラの違いということに関連して、オペラでは喜劇であってもなぜ笑えないことが多いのか、ということを書いたアメリカのメトロポリタンオペラの機関紙の記事を訳して紹介したいなどと思い、わざわざメトロポリタンオペラにメールをして、訳して紹介してもいいですかと聞いたのでした。
メトロポリタンオペラはとっても鷹揚な対応をされて、わざわざ著者のトーリンスさんに問い合わせて、いいですよと許諾をくださいました。
それで私は、つたない訳をつけて、こんなことをアップしたのでした。
読みたい方はこちらです。http://www12.ocn.ne.jp/~ideale/whatareyoulaughingat.htm
今はこんなエネルギーありませんけど(笑)
そのときに一番印象に残ったのが、このくだりです。
お茶をくださいっていったからよ、笑ってくださいっていったからじゃないのよ。
というコメディアンの妻の指摘って、すごいと思います。
というのも春研で、笑いとはなんだろう、と考えたとき、これが思い浮かんだからでした。
笑えるというのはとっても難しい。まじめであればまじめであるほど笑える。でも笑ってほしいとおもったとたんに笑えなくなるんです。たぶん前のエントリーで、ナンセンスが笑いとは関係ないけれども、実際には笑えるのは、このあたりに秘密があるのだと思います。