2013年12月17日火曜日

「ココロの盲点」池谷裕二

書名:ココロの盲点
著者名: 池谷裕二
出版社: 朝日出版社
好きな場所: このとき「自分は本当は善良な人間だが、今回ばかりは特別だ」と自分の心に蓋をしてしまいます
所在ページ:p114
ひとこと:この方の本はおもしろくて、ついつい買ってしまいます。何度も読んでいるし。講演会にも二度も行ってしまいました。

 ここで心の盲点といわれるものは、マーケティングのコツみたいなもののうらがえしなので(盲点をついて人に買わせるのがマーケティングだからでしょう)ビジネス書で見たり聞いたことのあるようなものも多いのですが、それでもおもしろい。
 心の盲点、脳のクセというか「認知バイアス」というそうですが、それを知ると自分に謙虚になれる、人にやさしくなれるというのは、本当かもしれません。自分が見えてくるというか、人に腹が立たなくなるというか。

 引用は、「人格同一性効果」という認知バイアスで、「自分の人格を保守しようとする傾向」のことだそうです。人が、悪いことをしてはいけないとわかっていても、悪いことをするわけは、今回は特別と思っているからだとか。だから、いけませんというより、人格に結びつけたほうが効くわけですね。
 
 子育ての真っ最中にわかっていれば、「宿題しなさい」といわないで、「あなたは宿題をさぼるような子じゃないよね」といっていたなあ。いや、でもやっぱり「なんで宿題しなかったのよ」とどなっていたかもしれませんが(爆)
 自分にも言おうかな。