2013年8月9日金曜日

「リターン」山口理

書名: リターン
著者名: 山口理
出版社: 文研出版
好きな場所: 「そう? 見てるだけでもおもしろいの? どんなとこが?」
自分が、見てるだけだったころのことなんか、忘れちまった。
「ブーメランは、投げなきゃ戻ってこないってとこがさ。」
所在ページ: p165
ひとこと:クラスの落ちこぼれ扱いの三班、おれ=イッキ、モカ、テッチ、チヂミ、キャサリン、ユッピという個性的な面々ですが、なんとみんながブーメランをはじめてしまいます。木野崎BCというところに入り、大人のひとたちに交じって練習することになって、ジュニアのブーメランの競技大会に出ることになり……。

 引用ははじめてブーメランを見に来たおとうさんのセリフです。そうだ、なんでもやってみなきゃわからない。まさに、あとがきにあるように「行動を起こさなければ、何も自分に帰ってくるものはないのです。」

 オーストラリアのアボリジニの武器だったブーメラン。競技会があるなんて知りませんでした。それから飛ばすだけじゃなくて、キャッチの技もいろいろなんですねー。競技の種類もいろいろで、5分間に何回投げてキャッチできるかを競うものとか……。巻末には紙ブーメランの作り方と、型紙ものっています。きっとこの本を読んで、型紙をとって飛ばしてみる子が続出にちがいありません。