2013年7月18日木曜日

季節風大会申込みはじまりました

 2013年季節風大会のファンタジー分科会の世話人をすることになりました。
 児童文学ファンタジー大賞で第一席をとられたことのあるおおぎやなぎちかさんとのコンビでがんばります。
 おおぎやなぎさんとは、合評もよくいっしょにやっていましたし、また季節風の掲載作品を読んだり、本を読んだりしたときは、自然と意見を交換していましたので、お互い何をいいそうかというのがわかります。その経験からすると、わたしと彼女は、同じ作品に対しても見る視点がまったくちがいます。作品もおおぎやなぎさんのファンタジーはどちらかといえば和風で、わたしはまあ無国籍ですし。なのでこの分科会はその点、偏らず、とてもいいと思います(てまえみそ 爆)。でも世話人はあくまで世話人。評価をする人ではありません。合評は参加者がつくりあげるもの。実りあるものになるように、また少しでも参加作品をよくするために、お手伝いできればと思います。

 
 季節風大会には、会員も非会員も参加できます。
 場所は本郷の元は大学下宿だったような古い旅館です。泊りも食事も込みで申し込むことができますし、土曜の午後から日曜の昼過ぎぐらいまでですので、地方からおいでになってもホテルを探してうろうろ迷うこともなく、また飛行機や新幹線利用ならばお仕事を休まなくても往復できる可能性もあります。実際、このためだけに東京にきて、すぐ帰るという方もたくさんおられます。また近いけれど子どもがいて宿泊は無理というようなかたは、通いも一日のみ参加も可能です。
 
 
 
 (なおもうすでに申込み締切となっている分科会もあります)

 申し込み要項はこちらです。
 http://www.kisetsufu.net/taikai13.html
 ファンタジー分科会のよびかけ文を貼っておきます。どうぞよろしく。

追記:2013年のファンタジー分科会の申し込みは締め切りました。ありがとうございました。




 
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B・ファンタジー
★世話人 森川成美・おおぎやなぎちか

 ファンタジーとリアリズムの違いは、読み手にとって厳然とあるものですが、書き手にとってはどこにあるのでしょうか。
 現実にありそうにないことを描くというならば、それはリアリズム作品にもまま、あることでしょう。反対にファンタジー作品においても、今そこにあるように見せるリアルな表現技術を欠いては、ただのうそっぱちにしか思われません。「大ウソをついて、真実を表す」ことが物書きの役目の一つというならば、リアリズムとファンタジーの技術上の違いはほとんどないということになります。大事なこと、心すべきことは、あるかないかではなく、真実を表すことで、そしてさらに重要なことは作品によってどこか人の心をかきたてるということではないでしょうか。
 というわけでこの分科会では、短編長編を問わず、またハイ・ファンタジー作品も、普通のファンタジー作品も、リアリズム作品も同様に歓迎します。
 俳句歴二十年以上の表現力をもつおおぎやなぎと、構成の森川が互いに補完しながら、提出作品をよりよくできる方向をみなさんといっしょにさぐってゆければと思っています。
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