2013年6月22日土曜日

ハセイルカのハルカが泳いだ日 麻生かづこ

書名:ハセイルカのハルカが泳いだ日
著者名: 麻生かづこ
出版社: 佼成出版社
好きな場所: 飼育員が、水にもぐるのが苦手なんて、仕事にならないぞ
所在ページ:P15
ひとこと:大分の水族館「海たまご」に勤務する河内隆子さん。めずらしいイルカであるハセイルカの赤ちゃん、ハルカの担当になります。漁網にかかって弱った状態で捕獲されたハルカは泳ぎません。でも泳がないと血液の循環が悪くなり、死んでしまいます。

作者の麻生さんは、テレビの番組でハルカと河内さんのことを知り、大分まで行って取材されました。でも河内さんは、津久見の「つくみイルカ島」に異動されていたので、また追いかけて津久見へ。

わかりやすい文章で、スタッフと河内さんの努力を描いて、とってもさわやかなノンフィクションです。

ちなみに、私は大分で育ったので、海たまご、前はマリーンパレスと言っていましたが、ほんと何度も行きました。昔は、回遊大水槽の中にボンベを背負って入り、餌付けを見せる水族館は珍しく、それが地元の自慢でした。今はたくさんありますが。でもこの本でわかったのですが、中にボンベを背負って入るのも大変だったんですねー。それぞれの職業に、はたからわからないご苦労があります。