書名:
迷宮ヶ丘二丁目 百年オルガン
著者名:
日本児童文学者協会編
出版社:
偕成社
好きな場所:
きれいな花を押し花にするのならわかるけど、つくしを押し花にしてしまう美野里ちゃん、ちょっと変わっている。
所在ページ:
p28
ひとこと:『迷宮ヶ丘』という題のシリーズです。
一丁目 窓辺の少年
二丁目 百年オルガン
三丁目 消失ゲーム
四丁目 身代わりバス
五丁目 瓶詰め男
というラインナップ。どんなお話かと気になります。
引用は二丁目から、『ピアチェーレ 風の歌声』(小峰書店)で椋鳩十児童文学賞をおとりになったにしがきようこさんの「こわいけどうれしい」です。転校してきた由布は、前の学校ではひとりぼっちだったので、こんどはぜったい友だちが欲しいと思っています。引用のようにつくしを押し花にする美野里ちゃんが近づいてきます。でも美野里ちゃんが友だちといえるかというと……。というわけで、どうなるでしょう。
本書二丁目には、
ハロウィンのまねき猫 末吉暁子
こわいけどうれしい にしがきようこ
天までの距離 佐藤佳代
なかったこと ばんひろこ
百年オルガン 越水利江子
が収録されています。アンソロジーでも一巻目から読まなきゃうしろめたいという律儀な人でも、一丁目、二丁目ならば、何丁目からでもという気持ちになるでしょうから不思議です。