2013年2月15日金曜日


書名:くもの ちゅいえこ
作: 森川成美
絵:佐竹美保
出版社:PHP研究所

拙作「くもの ちゅいえこ」本日発売です。
どうぞよろしくお願いします。

内容はPHP研究所のHPに詳しくアップされています。
http://www.php.co.jp/books/detail.php?isbn=978-4-569-78296-6

主人公は、ちいさな蜘蛛の女の子です。
うちは天窓があって、夏は開けておくとすぐに熱い空気が抜けて便利なのですが、そこからたくさん蜘蛛がはいってきます。すごく小さな蜘蛛です。でも何もしないので、むげにつぶすわけにもゆかず。見ているうちにこんなお話が浮かびました。

他に出演するのは、扇風機と時計です。

扇風機は、旧式の鉄でてきたものです。動かすと乗せた台が、がたがた動くようなものです。
よくありましたよね、昔。私はそのものすごいがたがたぶりを思い出して「扇風機たたみと共に上下して」という俳句を作ったことがありました(よくわからんと言われましたが 爆)。

あとは時計。これも普通の時計ではなく、ゼンマイ式の「八日巻」というものです。なぜ八日か。それは週のうち決めた曜日に巻けば巻き忘れることもなく、ずっと動き続けるので、時間を合わせなくても済むからです。うちにもありました。

主人公が蜘蛛というのはどうだろうか、と心配しておりましたが、佐竹美保先生がほんとうにかわいい、そしてちょっと生意気なこんな子を描いてくださいました。

「とても雰囲気のある一冊になった」と編集の方が言ってくださって、うれしいです。

たくさんの子が読んでくださいますように。そして、こんな道具たちがあったのだということを知ってくださるとうれしいです。