2013年2月22日金曜日

「ジャングル村はちぎれたてがみで大さわぎ」赤羽じゅんこ

書名:ジャングル村はちぎれたてがみで大さわぎ
著者名: 赤羽じゅんこ
出版社: くもん出版
好きな場所: パズルのピースがあうように、大きなはっぱになりました。
所在ページ:p69
ひとこと:ジャングル村のゆうびんはいたつは、オウムのジジですが、じつはおしゃべりが好き。おしゃべりをしたいばかりに、ゆうびんの入ったかばんを木のあいだにかくします。それを……。
 言葉への興味をはぐくむ「ことばって、たのしいな!」シリーズの一冊です。ジジのおしゃべりのおかげで、ちぎれてしまった手紙。それぞれを読むと違う意味が。そして、それによってジャングル村にはそれぞれの立場で行動する動物たちで大騒動が。そんなストーリーの中で、言葉というものに対する興味と関心が自然と呼び起される本です。最後にはちぎれた手紙を読むクイズもあります。

 半分ずつの手紙にそれぞれのストーリーを書く、そして合わせるとまた別のストーリーが、というのはさすがのお仕事と感心させていただきました。赤羽じゅんこさんはいうまでもなくご存知と思いますが、かの雑誌「鬼が島通信」出身のベテラン作家でいらっしゃいます。「鬼が島通信」は、今年30周年なのだとか。

 
http://mainichi.jp/feature/news/20130130ddm010040007000c.html

 
「鬼が島通信」には、童話作家をめざす人なら知っている、とても敷居の高い投稿コーナー「鬼の創作道場」があって、ここには載るだけでも大変。そして、赤羽さんが参加されている同人「ももたろう」は、その創作道場に載った人しか加入できないという厳しさです。そんな厳しさの中で切磋琢磨されている方々が、たくさんの児童文学を生み出しておられるのですね!

なお、赤羽じゅんこさんのホームページはこちらです。
http://www5e.biglobe.ne.jp/~mikazuki/

また来る2013年3月2日から3月9日まで、この「じゃんぐる村はちぎれたてがみで大さわぎ」の原画展があるそうです。さらに、この原画展にちなんで2013年3月6日、3月9日の午前11時から 赤羽じゅんこさんのトークがあるとのことです(大人 1500円)。 くわしくは赤羽さんのホームページでご確認ください。