2012年10月25日木曜日

わたしたちうんこ友だち? 高橋秀雄 今人舎

書名:わたしたちうんこ友だち?
著者名:高橋秀雄
出版社: 今人舎
好きな場所: 「で、どうしたの」「うん、一平はうんこしないのかよって、いってやった」「え、それで」「しないっていうから、じゃ一平のからだ、うんこでいっぱいなんだ、きたねえって、はなれてやったら、いわなくなった」へへへって、マキちゃんが頭をかいた。
所在ページ: P22
ひとこと:「やぶ坂に吹く風」(小峰書店)で2009年日本児童文学者協会賞、「地をはう風のように」(福音館書店)で2012年全国青少年読書感想文コンクール指定図書に選ばれた児童文学者高橋秀雄さんにしてなんとはじめての絵本とか。
 高橋さんはリアリズム作家として特に貧乏で貧乏でこんちくしょうと思いながら生きている少年が主人公の物語に定評がありますが、でも女の子も生き生きとしていて私は「月夜のバス」(新日本出版)に出てくる、傘が欲しくて欲しくて盆踊り大会に出た女の子が大好きです。
 この絵本の主人公は女の子で、うんこをすることにコンプレックスがあります。でもともだちのマキちゃんは、引用のように言うのです。
 うんこを学校でできないという子がふえているとか、和式トイレでは用たしができない子がふえているとかよくいわれていますが、これを読めばきっとうんこも悪くないと思うでしょう。そもそもうんこやおしっこは、人間の基本的で大きな関心事なんですから。
 特に読み語りではおお受けで、きっと「うんこ」という一言ごとに教室騒然となることまちがいなしです。

 内田麟太郎「ぽにょりぽにょり」と同時発売とか。2012年11月4日15時から16時、JR国立駅南口大学通り「国立天下市」45番今人舎ブースにてお二人のサイン会だそうです。
http://www.kuni-js.com/tenka/