2012年7月17日火曜日

小僧の政吉その後

書名:小僧の政吉(『ちょーコワ! 最凶怪談』所収)
著者名: 森川成美
出版社:集英社みらい文庫
引用箇所:ぼくが、その写真を目にしたのは、五年生の夏休み、八月のはじめだった。
所在ページ: p66
ひとこと:みらい文庫最凶怪談第二弾『ちょーコワ! 最凶怪談』に、拙作を収録していただいております。カバー裏のキャプションのうち「はりつけにされた少年の怨念」というのが、拙作「小僧の政吉」にあたります。五年生のぼく、勇太は、友だちのトモヤといっしょに、宿題のために図書館に行きます。そして、引用のように写真を目にし……。

いやあ、子どもは怖い話を読みたいのです、怖い話を書いてください、できるだけ怖く、トイレに行けないぐらいに、と言われて私は、自分が子どものころ、何が一番怖かったかなあと思い返してみました。
田舎のボットン便所、これは怖かった。特に便器が上等で、青の絵付けがされているものは。絵がついていて白いのと何がちがうのか、って今なら思いますが、まじで行けませんでした。でも、今の子どもさんがたにはボットン便所はわからないですね(『坊っちゃん』でも、註をつけずにわかってもらうためにかなり苦労しました)。
次に怖かったのは、歴史の教科書や図鑑にのっている写真と絵です。ネアンデルタール人なんて復元画を見ると、その晩、雨戸のない窓でカーテンを開けたら、ふっとそこにネアンデルタール人が棍棒を持って立っているような気がして怖かったのでした。
というわけで、ネアンデルタール人ほど昔ではありませんが、昔の写真を題材にしてみました。
どうだったでしょうか。

何人かの方が、ブログで感想を書いてくださいましたのでご紹介をします。ありがとうございました。

高橋秀雄「創作日誌」
高橋うらら「創作日記」
季巳明代「がまりんの部屋」
おおぎやなぎちか「fromイーハトーヴ 児童文学&俳句」
加藤純子「20階の窓辺から」
三野誠子 フェイスブック
あだちわかな「『本って本当に楽しいね!』児童書読書記録」