2012年2月19日日曜日

感動する仕事! 泣ける仕事! 第二期

書名:感動する仕事!泣ける仕事! 第二期 第四巻 この瞬間、救える命があるのなら…
著者名:日本児童文芸家協会
出版社:学研教育出版
引用場所:産婦人科というのは、赤ちゃんの生まれるところ、命の始まるところだ。そう思うと事務でも受付でもいいから、かかわっていたいような気になった。
所在ページ: P38
ひとこと:児童文芸家協会の編纂したノンフィクションのシリーズ「感動する仕事!泣ける仕事 第一期」は、とても好評だったそうで、第二期を出すことになり、私もはじめて文章で参加させていただきました。
仕事でがんばっている若い人を対象に取材し、なぜその仕事についたか、大変だったことはなんだったか、うれしかったのはどういうときかなどを読みやすくストーリーにまとめたものです。編集の工夫でその仕事に「なるには」をチャートで示したり、用語などの注をページ下にまとめており、写真も豊富でわかりやすい本です。

一巻につき4人づつで、第二集では、社会貢献をキーワードに、八巻分32人を協会の先生方や編集のかたがたが選ばれました。その仕事で実績のある方というのはもちろんですが、いわゆる成功ストーリーというよりは、今がんばっているという現在進行形であるところが、これを読む小学生、中学生、場合によっては就活中の大学生にも共感をもてるところではないかといっておられました。
調べ学習にもぴったりで、ご興味があればどうか図書館などでセットでリクエストしてください。

私の担当は「助産師」さんの小川圭子さんという方で、この方は助産師の資格があるだけでなく、JICAの青年海外協力隊員や、JICA専門家、国際緊急援助隊員として、海外勤務・出動経験の豊富な方です。でも、そう聞くときっと、「それじゃ外国で育ったんじゃない?」「語学なんかすごく得意だったんでしょ」「特別な人よね」みたいに思われるかと思いますが、実は伺ってみるとそうではなく、引用のように、ごく普通に高校を出ようとしていたそのとき、産婦人科に就職したいと思い、助産師になって……ということがわかりました。だんだんと一歩づつ前に進んできたこの方の軌跡を見れば、きっと小学生も若い方も身近に感じるだろうし、なんになりたいのかわかんないと悩んでいる人にもなんらかの答えがあるのではと、まとめながら思いました。それから、国際援助というのはどんなものかという点からも避けられない話題もありましたし、そういう方の目から見た日本という点でも、なかなか興味深いストーリーになっていると思います。

はじめてのノンフィクションでしたので、とっても難しく、まとめるときにはみなさまにいろいろ教えていただき勉強になりました。

筆者はほかはベテランの方、すばらしい三十数編のストーリーがならんでおります。どうぞよろしくお願いします。

児童文芸家協会のHPで詳しく紹介されています。
http://www.jidoubungei.jp/syuppan/shigoto2.html