2011年11月7日月曜日

日本児童文学2011年11-12月号

書名:日本児童文学2011年11-12月号
著者名:日本児童文学者協会
出版社:小峰書店
好きな場所:p123
所在ページ:『坊っちゃん』の再構成文庫が好評。
ひとこと:今月号の特集は「音楽の文学」で、日本児童文学者協会の会員が応募できました。私は詩2編短編2編のうち、短編に採用していただきました。西山編集長さんのブログを拝見すると、まったく名前を伏せての選考だったそうです。
お上手な会員ばかりのたくさんの応募のなか、日本児童文学に短編をのせていただけるなんて! ほーんとびっくりのところ、最後の執筆者プロフィールをみてまたびっくり。わたしのところに、引用の記述が。あ、あ、ありがとうございます。自分でプロフィール原稿出したんじゃないんですよー。どなたが書いてくださったのか、覚えていていただいて、なんてうれしいんでしょう。

私の短編は「すいか」というもので、絵が一枚ついていました。か、かわいい。ウェーブしたけんばんがすいかの種になっていて、指をのせてる子の目がとまどっていました。うんうん、そうなんです。画家さん、すみまで読んでくださってありがとうございますという感じです。

あと投稿作品の講評者として季節風の飯田朋子さんが執筆されています。季節風107号の同人誌評にはおおぎやなぎちかさんと北原未夏子さんがとりあげられています。

同じく同人誌評の「さなぎ」のところには、連載「ヒビキとハレルヤの読書ノート」の執筆者はやの志保さんの「かわいそうなんかじゃない理子とぼく」が。

さらに「童話の海」の発表のところを見ると、最終選考のところに、森くま堂さんの「んの反乱」と、松井ラフさんの「空色かっぱのボランティア!?」が。おお惜しい。でも最終に残るのはすごいこと。おめでとうございます。

森くま堂さんの「んの反乱」は季節風の去年の合評会で、会場騒然の大評判になったもの。やっぱいいよねー。
そして松井さんの「空色かっぱ……」は、そもそも河童の会の名前の由来になったものです。第一回にあれを合評してから、河童のつく名前の居酒屋さんに行って、河童巻きを食べたのでした。いやあ、おめでとうございます。

それよりなにより注目は、童話の海の講評のところにさりげなく書かれた一文でした。
「なお入選作とはべつに最終選考にのこった『友だち』については……長編での出版化を検討してゆくことになりました」と。
私は今回出しておりませんし、この『友だち』の作者さんを存じ上げているわけでもありませんが、口を開けばみなさんが出版は難しいとおっしゃるこの時代に、この選考委員はじめ関係者のみなさまのご配慮には、勇気が出ます。とにかく、みどころがあれば出してあげたいというお気持ちが見えて、すごいなあとおもったしだいでした。