2011年10月18日火曜日

季節風108号

書名:季節風108号
著者名:全国児童文学同人誌連絡会
すきな場所:既存の文学、児童文学長編の全てに比して読みやすいのだ
所在ページ:p99
ひとこと:開隆人さんが、みらい文庫「坊っちゃん」の書評を書いてくださいました。

「森川氏が成したことは、『既存の現代文学に無い、強烈で心地よいリズムの文体を持つ新しい作家――夏目漱石を出現させた』」とまで。ありがとうございます。

ほんと自分で言うのもなんですが、あとがきにも書きましたが、私は坊っちゃんをいわば絵画の修復のようによごれをはらい、現代でも読めるようにしただけですが、それにしてもこの本みらい文庫「坊っちゃん」は読みやすいのです。大人の方が「すっと、最後まですっと読めた」「大人にもいい」とまじでいってくださいます。開さんのおっしゃる漱石のリズムがそうさせるのだと思います。




今回の季節風は私は投稿しなかったのですが、やっぱりみなさんすごいです。おおぎやなぎちかさんの「疱瘡神」なんてそのまま本になっちゃいそう。
河童の会の結城紀子さんは、「陸中海岸お伽噺」で、今回の津波でない津波を描いて初掲載。おめでとうございます。はやみずようこさんの「プールでまっててね」のまちゃんシリーズもさえています。
井嶋敦子さんは小児科のお医者さん、病院の廊下や待合室で見るせつない子どもの気持ちを詩「やさしくない」でみごとに表現しておられます。
みなさんすごいな!ご掲載おめでとうございます。