2011年7月12日火曜日

季節風107号

書名:季節風107号
著者名:全国児童文学同人誌連絡会
好きな場所:バットさえ握っていれば、球は飛んでくる
所在ページ:103
ひとこと:春の研究会報告のあらいしのぶさんのレポート中、引用は、あさのあつこさんの言葉です。バットを握ること。「駄作でもいいから書ききる」こと。ぴりっとした春の研究会の空気を、合評会の空気を思い出しました。
 よく季節風の合評で言われる覚悟。読めば人はいろいろ批評しますが、それはそれぞれの考えで言っているので、みな正しいのですが、四方八方、全部を聞いていたら、なぜか、愚にもつかないつまらないものしかできない。切って捨てるのには覚悟がいります。それはいい子にはできないのです。私はいい子で育ってきたので、かなり難しい。でもがんばるしかないのでありました。

 そんないい子の私をさらけだした「三・三・七拍子」、いつもあっちとこっちと両掛けしてるようなことを書いていますが、一本にしてみた作品です。その結果が、どうだったのか寸評ではわかりません(いつもと同じ?)が、107号に掲載していただけてとりあえずほっとしました。

 でもすごいなあ、ほかの人。
 森くま堂さんの「バーバー・ソルト」は、流ちょうな文章に加えてよくこんな状況を思いつくなあと。
 おおぎやなぎちかさんの「やすみがふたつかさなる日」は、とにかく小樽のファンタジー大賞の一席なのに、まだ季節風に投稿するというその根性、すごいとしかいいようがありません。しかも幼年ものにチャレンジ。
 北原未夏子さんの「ヒロちゃん」。だれもが経験して、そしてなかったことのように忘れたできごとをひろいあげて書くチャレンジャーな方です。これも根性としかいいようがありません。
 まだまだたくさん、ほんと敵(? なんだけど仲間)ながらあっぱれなかたがたばかりです。私もバットを握りしめてがんばるしかありません。

 ところで、今回薄かったので、たくさん送られてきたので3冊は確実に余るのですが、どなたかいりませんか? 私に住所氏名教えてもいいから欲しいという方、右上のメールアドレスにメールくださいませー。