2011年6月23日木曜日

「深海魚チルドレン」

書名:深海魚チルドレン
著者名:河合二湖
出版社:講談社
好きな場所:街の片隅でひっそりと店開きしている喫茶店、通勤電車の窓から眺めた緑の海岸線。ふらりと立ち寄った古書店で手にした写真集。この本には、長い時間をかけて集めてきた、とっておきのものたちが入っています。
所在ページ:218
ひとこと:引用は、講談社児童文学新人賞の「バターサンドの夜」でデビューされた河合二湖さんの第二冊目、「深海魚チルドレン」のあとがきです。
 主人公の宗谷真帆は、十三歳、とっても困ったことがあるのですが、その顛末はぜひお手にとって読んでいただくとして、このご本が河合二湖さんらしいところは、この引用にあるようなとっておきのものたちが、ちりばめられた文章による写真集かコレクション展示のようなものであるところだと思います。
 白のカバーに紫に光る題字、カバーを外した藍色の装丁、海の底のような見返し。このご本じたいが、またそれもとっておきのものになる、この本はきっとそういう本なのだなあと、あとがきを読んで確信したのでした。

 河合二湖さんの公式ブログはごまだんご(猫街探訪)ですが、もうひとつのブログである日記、黒胡麻団子も、そんなコレクション。すてきな喫茶店や景色、展覧会のことがちりばめられています。

ごまだんご(猫街探訪)
黒胡麻団子