2011年1月10日月曜日

日本児童文学 2011年1-2月号

書名:日本児童文学 2011年1-2月号
著者名:日本児童文学者協会
出版社:小峰書店

好きな場所:自分の書きたい文学的テーマと今の子どもたちとの接点、それを児童文学として書く意味。どの同人誌でもかかえる混乱が、ここにもある。
所在ページ:p106
ひとこと:「こもれび 4号」に対するいぶき彰吾氏の同人誌評です。

「こもれび」はそうえんしゃ「メン!」の著作のある開隆人さんが代表をなさっている栃木県日光市の同人誌で、私もこの4号をいただいて持っています。開さんのお作品をはじめとしておもしろい作品ばかり。

それにしても、自分の書きたいこと書いてちゃダメよ、といつもいわれてばかりの私には、うーん、みんなも悩んでるんだなあと、ある意味ほっとするような、この文でした。ほっとしてどうなる、ですが。ほんと、もしもこれらをまったくはなれて作品を批判できるなら簡単なわけだ、どっちの側からでも、と思います。



今号は、後藤竜二追悼号です。表紙の長谷川知子さんの絵は本当に軽やかで明るい。まんなかは後藤さん。

いろいろな先生方が、後藤さんについて書かれていて、それがみんなそれぞれ違うので、日が浅くてあまり存じ上げなかったともいえる私には、後藤さんがはじめて立体的に見える気がしました。

実は偲ぶ会で本当はみなさんお話しになったことばかりかもしれないけれど、実は私ども当日は裏方で別の部屋にいて、ほとんどみなさまの追悼の言葉を聞けなかったのでした。なので、よけいにうれしいかも。

あと河童の会のはやの志保さんが、「井戸端へようこそ――読者のページ」(p92)に書かれていたり、このまえ出版記念パーティを開かれたにしがきようこさんが、「お墓持って入るのは、この一冊で良いとまで」おもっていらっしゃるというのがなんだかうるうるできたり(p114)

はさまれていたチラシには、日本児童文学者協会の総会の日程があって、去年いけなくて不義理をした私は、早速手帳にメモしたのでしたー。いえ、私なんてはんぱものがいかなくても、もっちろん、ぜーんぜんだいじょうぶなんですが、キモチってことよね(笑)