2010年7月19日月曜日

クロニック世界全史

書名:クロニック世界全史
著者名:樺山紘一 木村靖二 窪添慶文 湯川武
出版社:講談社
好きな場所:紀元前30年*エジプト‐女王クレオパトラ7世(39)が、みずからの身体を毒蛇に噛ませて自殺した。
所在ページ:142
ひとこと:1994年に出た本ですが、この新聞記事のような記述がうれしくて高いのにすぐに買いました(歴史マニアではありません)。
この時代もしも新聞があったら、たしかにこんな記事になるなあと思ったらぞくぞくしました。リアルで。映画も小説もまさにこれが原点だと思います。
まあ、紀元前あたりはそうでもありませんが、近代現代は編年構成になっていて、写真も多く、そのとき何があったかが見開きでさっと感じられます。編年ではどうしても輪切りとなるので歴史の流れはわからないわけですが、編年には編年のよさがあって、時代の空気がわかる、本当にいい本だと思います。最近、高校の歴史の教科書が一般書として大人の教養のために売られていますが、教科書は全体の流れはつかめるものの、特に世界史は、東洋史と西洋史が分離しているために、どうしても記述が前後し、年代を頭の中で組み立ててあわせるのが大変です(高校生のときはらくらくできたのですが、トホホ)。しかし、これだと日本も中国もアラビアも一目瞭然です。

それだけではなく、ファッションや文化についても書いてあって、調べるときに開くと、そのたびにへーっていうような記事があって活用しています。買ったときは、資料に使おうなんてことはさーっぱり念頭になかったのですが。

まだ書店では売ってるのでしょうかね。ネットなどでは品切れなのですが。