2010年5月13日木曜日

日本児童文学5-6月号

書名:日本児童文学5-6月号
著者名:日本児童文学者協会
出版社:小峰書店
好きな場所:「(引用註:「炊事班長」邱力萍に対する同人誌評」)共産主義の中国の日常感覚が子どもの視線で表され、興味深い」
所在ページ:106
ひとこと:「炊事班長」は拝読していないのですが、季節風98号には邱力萍さんの「窓際の柳」がのっていて、私はこれが大好きです。母語でない言語で、文学作品を書くというのは本当に大変なことだと思うのに、この「窓際の柳」は文化の香りがします。ちなみにこの同人誌評を書かれたのは、新進気鋭の評論家さんでいらっしゃる内川朗子さんです。「日常感覚」という言葉に「窓際の柳」を思い出してうんうんと深くうなずいたことでした。

他に「2009年に読んだこの一冊」というコーナーには、高橋秀雄先生、高橋うららさん、堀米薫さん、佐々木ひとみさん他たくさーんの方がのっています。そして同人誌評には季節風のところでいとうみくさんの「おかゆ」が取り上げられていて、また長編児童文学新人賞のラスト14作品に井嶋敦子さんが残っておられたことなどのっていて、うーんみなさんすごいなあ。