2010年3月16日火曜日

日本の戦時下ジョーク集 太平洋戦争篇

書名:日本の戦時下ジョーク集 太平洋戦争篇
著者名:早坂隆
出版社:中央公論新社(中公文庫ラクレ)
好きな場所:そんな中で(引用註 地方都市にも空襲が始まって)庶民の間にはいくつかの迷信が広がった。「らっきょうだけで朝食を済ませると爆弾に当たらない」「金魚を拝むといい」などである。この迷信により、瀬戸物の金魚を、仏壇に供えて拝む行為がにわかに流行した。
所在ページ:182
ひとこと:この本に書かれているジョークはすべてジョークというよりは、旧ソ連のアネクドートみたいなもの、風刺、ただの言葉遊び、替え歌、落書きなどなどですけど、実際に市民が何を認識し、何を考えていたのか、というのはなかなかわからないので本になっている意味は大きいなあと思います。また概念的なくくり(たとえば大本営発表をみな信じていた、挙国一致に反する行為は非国民とされ一切できなかった)は大筋まちがってはいないにしても、すべてではないということを示していておもしろいと思います。